【レッスン内容】助動詞
今回は、品詞の1つ「助動詞」の種類やどんな使い方をするのかを紹介していきます。助動詞は、使い方が似ているものが多いので躓きやすいポイントでもあります。どこがどう違うのかしっかりと押さえていきましょう。
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ネイティブスピーカーとの会話や英文では、助動詞がよく使われます。うちの4歳の息子もすでに使いこなしていますが、日本人には少し難しいですよね。
目次
助動詞とは
助動詞とは「~かもしれない」「~できる」など、頭の中で考えたことや感じたこと、事実かどうか断定できないことを推測する時に使う語です。その可能性の高さや、意思の強さなどによって使い分けます。
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助動詞は意味だけを丸暗記するだけだと、使いこなすのが難しいです。それぞれの助動詞の持つイメージも一緒に覚えていきましょう。
助動詞の一覧表

助動詞can
能力のcan(~することができる)
人やものの能力を表します。
I can speak English.
(私は英語を話すことができます。)
He can swim.
(彼は泳ぐことができます。(=泳げます。))
可能性のcan(~することができる)
実現可能かどうかや、物事が起こりうる可能性を表します。
I can go home early today.
(今日は早く家へ帰ることができます。)
Anybody can make mistakes.
(誰でも間違えることがあります。)
許可のcan(~してよい)
相手への許可を表します。疑問文では、相手へ許可を求めることができます。
You can use my pen.
(私のペンを使ってよいですよ。)
Can I go to the bathroom?
(トイレへ行ってもよいですか?)
依頼のcan(~してくれませんか)
相手へなにかを依頼する時に使います。
Can you pass me the book?
(その本を取ってくれませんか?)
Can you open the door?
(ドアを開けてくれませんか?)
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Can you~?はラフな依頼の仕方なので、親しい人やカジュアルなシーンでのみ使いましょう。
助動詞could
低い可能性のcould(~かもしれない)
実現するかわからないことや、物事が起こりうる低い可能性を表します。
It could be wrong.
(それは間違っているかもしれません。)
The man could be my old friend.
(あの男性は私の古い友人かもしれません。)
丁寧な許可のcould(~してもよいでしょうか)
疑問文で、相手へ許可を丁寧に求めることができます。
Could I have a cup of coffee please?
(コーヒーを頂いてもよいでしょうか。(=コーヒーを下さい。※丁寧なオーダー))
Could I carry this bag for you?
(このかばんをあなたのために持ってもよいでしょうか。(=かばんをお持ちしましょうか。)
丁寧な依頼のcould(~していただけますか)
相手へなにかを丁寧に依頼する時に使います。
Could you fill out this form please?
(この書類に記入していただけますか。)
Could you open the window?
(窓を開けていただけますか。)
canの過去形のcould(~できた)
能力/可能性canの過去形で「~できた」という意味になります。
I could swim fast when I was a child.
(私は子供の頃は、速く泳ぐことができました。)
I could not meet you yesterday.
(私は昨日あなたに会うことができなかった。)
助動詞will
強い意思のwill(~するつもり)
「~するつもり」という強い意思を持って、未来のことを表します。強い意思=実現する可能性が高いということです。
I will go to USA next month.
(私は来月アメリカへ行くつもりです。(=行きます。))
I will do my best.
(全力を尽くすつもりです。(=尽くします。))
依頼のwill(~くれませんか)
相手へ依頼をする時に使います。疑問文で表します。
Will you leave me alone?
(1人にしてくれませんか。)
Will you shut your mouth?
(黙ってくれませんか。)
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Will you~?はやや上から目線の表現で、場合によっては命令に近いニュアンスを含むので、使う際には注意が必要です。上で挙げた2例も、?がついてはいるものの、ほぼ命令口調なので使う場合はシーンを選びましょう。ただし、「Will you go to the park?(公園に行くつもりですか)」など、未来のことへの疑問文の場合は、単なる疑問文なので普通に使って問題ありません。
助動詞would
控えめな意思のwould
謙虚な表現をする時や、弱い推量を表します。
I would say so.
(そうだと思います。)
I would prefer to go by myself.
(1人で行きたいです。)
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控えめな意思のwouldは、文に謙虚さを付け加えたり、弱い推量を付け加えるものなので、これ!という決まった訳はありません。
丁寧な依頼/申し出のwould(~くれませんか/~しましょうか)
相手へ依頼をする時や、なにかを申し出る時に使います。疑問文で表します。
Would you go to the park with me?
(私と一緒に公園に行ってくれませんか。)
Would you like some coffee?
(コーヒーはいかがですか。)
助動詞may
許可のmay(~してもよい)
肯定文の場合は、話し手が相手に許可を与えるので、話し手が相手より目上の場合に使います。(※親→子供/教師→生徒など)疑問文の場合は、許可を求める表現になります。
You may go home.
(家へ帰ってよいですよ。)
May I ask you a question?
(質問してもよいですか。)
可能性のmay(~かもしれない)
どちらともいえない程度(五分五分)の可能性を表す時に使います。
It may snow tonight.
(今夜は雪かもしれません。)
You may help me.
(あなたは私を手伝うかもしれません。)
助動詞might
低い可能性のmight(~かもしれない)
mayよりも低い可能性を表す時に使います。
It might rain tomorrow.
(明日は雨かもしれません。)
She might come to the party.
(彼女はパーティーに来るかもしれません。)
提案のmight(~してはどうですか)
なにかを控えめに提案/アドバイスする時に使います。
You might want to clean your room.
(部屋を掃除したらどうですか。)
You might want to break up with her.
(彼女と別れた方がいいんじゃない。)
助動詞shall
提案のshall(~しよう)
提案を表すのに使います。一般的には疑問文で使います。
Shall we go to the park?
(公園に行きませんか。)
Shall I open the window?
(窓を開けましょうか。)
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shallを使った肯定文は、聖書や古典文学によく登場しますが、日常会話ではほとんど使いません。
助動詞should
義務/助言のshould(~すべき)
なにかをした方が良いという、義務や助言を表す時に使います。「~して当然のことを行う」というニュアンスを含みます。
You should go to the party.
(パーティーへ行くべきです。)
Should I go now?
(今行くべきですか。(=今行った方がよいですか))
可能性のshould(~のはず)
可能性を表す時に使います。mayやmightと違い「当然そのはずだ」というニュアンスを含みます。
She should be coming soon.
(彼女はすぐに来るはずです。)
It should be fine.
(大丈夫なはずです。)
助動詞must
強制のmust(~しなくてはならない)
なにかを強制する時に使います。否定文の場合は、「~してはならない」という禁止の意味になります。
You must do your homework now.
(あなたは今宿題をしなくてはなりません。(=宿題をやりなさい。))
You must not be late.
(遅刻してはいけません。)
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mustを使うと、命令に近い言い方になるので、注意して使いましょう。
確信のmust(~に違いない)
確信を表す時に使います。ほぼ間違いないと断定するニュアンスを含みます。
You must be tired.
(あなたは疲れているに違いない。)
It must be fun.
(楽しいに違いない。)
助動詞の持つイメージを掴もう
助動詞を使いこなすコツは、それぞれの助動詞が持つイメージを把握することです。例えば、可能性を表す助動詞はいくつかありますが、それぞれ可能性の高さや含むニュアンスが異なります。その辺をしっかりと押さえて、助動詞を使いこなしましょう。
chihiro
上から目線のニュアンスがあるとかよくわからずに、使ってました。しっかりと学んで、今後は気を付けたいと思います!
今回のまとめ
助動詞とは
「~かもしれない」「~できる」など、頭の中で考えたことや感じたこと、事実かどうか断定できないことを推測する時に使う語のこと。その可能性の高さや、意思の強さなどによって使い分ける。
助動詞の意味とイメージ

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