英語の前置詞とは?難しい使い分けはイメージをつかむことがポイント【中学基礎英語.10】

【レッスン内容】前置詞

今回は、品詞の1つ「前置詞」について学びましょう。前置詞は単語自体は難しくないものの、どの前置詞をどのような状況で使ったらよいのかわかりにくいので苦手だ、という方が多いです。そんな前置詞ですが、イメージをつかむことで使いこなせるようになります。

chihiro
前置詞がなくても、言いたいことはなんとなく伝わるし、使い分けが覚えられないから避けてました…
popolon
うんうん。前置詞は使い分けが難しいわよね。今回は、わかりやすくイメージで学んでいきましょう!

前置詞とは

前置詞とは、「~に」「~へ」など場所や時などを表すのを補う語です。「at」「in」などが前置詞です。

popolon
前置詞は70種類以上ありますが、今回はその中でもよく使う前置詞について説明していきます。

前置詞at

前置詞atイメージ画像

前置詞「at」は、点/地点のイメージです。場所や時間を表す時に使います。

場所を表すat

前置詞atイメージ画像

場所を表すatは、ピンポイントに場所を表す時に使います。

popolon
「at the station」で、広いエリアの中で駅をピンポイントで指すイメージです。
I saw her at the park.
(私は公園で彼女を見ました。)
 
I stayed at home.
(私は家に居ました。)

 

時間を表すat

前置詞atイメージ画像

時間を表すatは、短い時間/ピンポイントに時間を表す時に使います。

popolon
「at ten」「at lunchtime」など、永遠に続く時間の流れにおける1点を指すイメージです。
I woke up at seven.
(7時に起きました。)
 
The film starts at noon.
(その映画は正午に始まります。)
 

前置詞in

前置詞inイメージ画像

前置詞「in」は、空間の中にあるイメージです。場所や期間を表す時に使います。

場所を表すin

前置詞inイメージ画像

場所を表すinは、建物など空間の中にいる/あることを表す時や、地名など広い空間/エリアに使います。

popolon
「in the station」で、駅という建物の中にいるイメージです。「in Tokyo」だと、東京という広いエリアを指すイメージです。
There are apples in the box.
(箱の中にリンゴがあります。)
 
He lives in Tokyo.
(彼は東京に住んでいます。)

 

時間を表すin

前置詞inイメージ画像

時間を表すinは、一定の期間を表す時に使います。年/月/週/季節などに使います。

popolon
時間のatが点だったのに対し、inは幅があり、一定の期間を表すイメージです。
I will visit her in April.
(私は4月に彼女を訪ねます。)
 
I went to the park in the morning.
(午前中、公園へ行きました。)

 

前置詞on

前置詞onイメージ画像

前置詞「on」は、なにかに接しているイメージです。場所や曜日/日付を表す時に使います。

popolon
「on the wall」は、壁にくっついている=飾ってある、「on the table」はテーブルにくっついている=置いてある、というイメージです。

場所を表すon

前置詞onイメージ画像

場所を表すonは、なにかがどこかに接している状態を表すことから、場所を示す時に使います。

popolon
例えば似たような表現でも、「in the street」は、in=空間で「通り」なのに対し、「on the street」は、on=(足が)接しているで「道路」になります。
I am walking on grass.
(私は芝生の上を歩いています。)
 
There is a picture on the wall.
(壁に絵があります。)
 

曜日/日付を表すon

曜日/日付を表すonは、イメージではつかみにくいので、暗記するのがおすすめです。

popolon
基本的には、「曜日」「日付」「記念日」にはonを使うと覚えておけばOKです。
・曜日
I go to the park on Monday.
(私は月曜日に公園に行きます。)
 
・日付
I will meet her on 27 April. ※アメリカ英語の場合は、on April 27になる
(私は4月27日に彼女に会います。)
 
・記念日など
He gave me a present on my birthday.
(彼は私の誕生日にプレゼントをくれました。)

 

前置詞to

前置詞toイメージ画像
前置詞「to」は、ある方向へ向かいそこへ到達するイメージです。動作や時間を表す時に使います。 
popolon
「移動」する動作を表す時によく使う前置詞です。

目的地を表すto

前置詞toイメージ画像

目的地を表すtoは、目的地に到着する動作に使います。

I go to school.
(私は学校へ行きます。)
 
He wen to Japan.
(彼は日本へ行きました。)

 

時間を表すto

時間を表すtoは、~時まであと~分という表現に使います。

It’s 10 minutes to 11.
(11時まであと10分です。) 
popolon
時間を表すtoは、ネイティブスピーカーがよく使います。例えば、10:45という場合は「It’s quarter to eleven.」と言います。quarterは、4分の1という意味で時間に使う場合は15分のことなので、11時15分前という表現になります。

前置詞for

前置詞forイメージ画像
前置詞「for」は、ある方向へ向かっているイメージです。動作や期間を表す時に使います。 
popolon
「to」も「for」もある方向へ向かうイメージですが、違いは到達しているかどうかです。「to」は目的に到達しているのに対し、「for」は到達していない/到達するかわからない状態を表します。

目的地を表すfor

前置詞forイメージ画像

目的地を表すforは、目的地に向かっている動作に使います。向かっているだけで、到着したかどうかはわからない状況です。

He left for Japan.
(彼は日本へ発ちました。)

対象相手を表すfor

前置詞forイメージ画像

対象相手を表すforは、なにかを行う際の対象相手を表す時に使います。

I’m waiting for you.
(私はあなたを待っているところです。)
 
Here is a present for her.
(彼女への贈り物です。)

期間を表すfor/理由を表すfor

「for」は上記の他にも、期間を表す時や理由を表す時に使います。forの持つ、ある方向へ向かっているイメージからは想像しにくいので、これらの使い方については暗記するのがおすすめです。

期間
I’ve been reading a book for two hours.
(私は本を2時間読んでいます。)
 
理由
He was absent from school for a cold.
(彼は風邪のために学校を休みました。)

前置詞over

前置詞overイメージ画像

前置詞「over」は、弧をえがいて対象物を飛び越え反対側へ着地するイメージです。動作や様子を表すのに使います。

popolon
overはイメージ通りの使い方が多いので、覚えやすい前置詞だと思います。

動作を表すover

前置詞overイメージ画像

動作を表すoverは、対象物を飛び越える時に使います。

The plane flew over Japan.
(その飛行機は日本を越えて飛行しました。(=上空を飛びました。))
 
I jumped over the fence.
(私はその柵を飛び越えました。)
 

様子を表すover

様子を表すoverは、なにかが~を覆っている時などに使います。

There are clouds over the mountain.
(山に雲がかかっています。)
 
There is a bridge over the river.
(川に橋が架かっています。)
 
popolon
動作を表すoverも、様子を表すoverも基本的には同じイメージですね。

 

前置詞of

前置詞ofイメージ画像

前置詞「of」は、全体/集合体の一部分のイメージです。

全体の一部分を表すof

全体の一部分を表すofは、集合体などの一部分を表す時に使います。

He is a member of the baseball team.
(彼はその野球チームのメンバーです。)
 
One of my friends gave me a present.
(友達のうちの1人(=友達)がプレゼントをくれました。)

イメージをつかんで前置詞を使いこなそう

ネイティブスピーカーでない日本人には、ややこしい前置詞ですが、それぞれの前置詞が持つイメージを頭に入れておくことで使い分けがしやすくなります。単語の意味を覚えるだけでなく、イメージもしっかりと覚えて、英語の感覚を養っていきましょう。

chihiro
前置詞は覚えるより、イメージをつかんで慣れていくのが良さそうですね!

今回のまとめ

前置詞とは
前置詞とは、「~に」「~へ」など場所や時などの表すのを補う語のこと。
 
よく使う前置詞のイメージ
 
「at」点/地点のイメージ
「in」空間の中にあるイメージ
「on」なにかに接しているイメージ
「to」ある方向へ向かいそこへ到達するイメージ
「for」ある方向へ向かっているイメージ
「over」弧をえがいて対象物を飛び越え反対側へ着地するイメージ
「of」全体/集合体の一部分のイメージ

 

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