英語の接続詞とは?使い方をマスターしてスムーズな英文を作ろう【中学基礎英語.11】

【レッスン内容】接続詞

今回は品詞の1つ「接続詞」について学びましょう。接続詞は、日本語の感覚と近いので比較的わかりやすい品詞です。が、日本語と近いが故に日本語の感覚に頼り過ぎて、使い方を間違ってしまうケースも…。そうならないためにも、改めてしっかりと確認していきましょう。

popolon
接続詞を使うことで、文章がスッキリとまとまってみえます。ぜひ使いこなせるようにしましょう。

接続詞とは

接続詞とは、単語/語句/文をつなぎ合わせる役割をする語のことです。単語と単語/語句と語句/文と文など、同じパーツをつなぎ合わせる等位接続詞と、異なるパーツをつなぎ合わせる従位接続詞があります。

popolon
接続詞は、その使い道によって種類が分かれます。どう違うのか詳しく見ていきましょう。

等位接続詞

等位接続詞とは、単語と単語/語句と語句/文と文など、同じ役割を持ったパーツを対等につなぎます。対等の関係とは、接続詞で結ばれているものが、同じ種類のことばで同じ重要度ということです。

従位接続詞

従位接続詞(または従属接続詞)とは、異なる役割を持ったパーツをつなぎます。文と文をつなぐ時によく使われます。つなぎ合わせるパーツは、対等である必要はなく、文章の構造も一致させる必要がありません。

接続詞and

接続詞andは、「~と」「~もまた」という意味です。単語と単語/語句と語句/文と文を対等につなぎ合わせる、等位接続詞です。3つ以上の語をつなぐ場合は、コンマ(,)を使い最後の語の前にのみandを使います。

You and I went to the park.
(あなたと私は公園へ行きました。)
 
I bought onions, carrots and potatoes.
(玉ねぎと人参とじゃがいもを買いました。)
chihiro
「YouとI」「onionsとcarrotsとpotatoes」が対等なんですね。

andを使った命令文

命令文にandを使うと、「そうすれば」という意味になります。

Study hard, and you will pass the exam.
(一生懸命に勉強しなさい、そうすれば試験に受かりますよ。)

接続詞but

接続詞butは、「しかし」「~だが」という意味です。単語と単語/語句と語句/文と文を対等につなぎ合わせる、等位接続詞です。逆説をいう時に使います。

I like your voice, but I don’t like your hairstyle.
(あなたの声は好きですが、髪型は嫌いです。)
 
He is poor, but he is happy.
(彼は貧乏だが幸せです。)
popolon
日本語の感覚と一緒で、butの後に本音が表れていますね。

接続詞or

接続詞orは、「~または」「~のどちらか」という意味です。単語と単語/語句と語句/文と文を対等につなぎ合わせる、等位接続詞です。どちらかを選ぶ時に使います。

Would you like tea or coffee?
(紅茶かコーヒーはいかがですか?)

orを使った否定文

「~と~」というandの意味合いを持つ場合の否定文にも、orが使われます。「not ~ A or B」で、「AもBも~でない」という意味になります。

I don’t like dogs or cats.
(私は犬も猫も好きではありません。)
chihiro
これは、日本語の感覚でいくと間違えてしまいそうな使い方ですね。

orを使った命令文

命令文にorを使うと、「~しないと」「さもないと」という意味になります。

Study hard, or you will fail the exam.
(一生懸命に勉強しなさい、さもないと試験に落ちますよ。)

接続詞so

接続詞soは、「~なので」「それで」という意味です。異なる役割を持ったパーツをつなぎ合わせる、従位接続詞です。原因と結果の因果関係を表す時に使います。

I ate too much chocolate, so I gained weight.
(チョコレートを食べ過ぎたので、太ってしまいました。)
 
He didn’t clean his room, so his mother got angry.
(彼は部屋を掃除しなかったので、母親は怒りました。)

接続詞because

接続詞becauseは、「~なので」「なぜなら」という意味です。異なる役割を持ったパーツをつなぎ合わせる、従位接続詞です。理由を説明する時に使います。

I can’t eat sushi because I don’t like fish.
(魚が嫌いなので、お寿司が食べられません。)
 
I didn’t go to school because I had a cold.
(風邪を引いたので、学校へ行きませんでした。)
popolon
文頭にBecauseを持ってくる文章を見かけますが、文書においては使わないのが◎です。試験の場合は減点される場合もあります。例えば、会話で「Why were you late?(なぜ遅れたの?)」「Because I missed the train.(電車に乗り遅れたからです。) 」という場合には、Becauseを文頭に持ってきてもOKです。
chihiro
「and」や「but」も日本語の感覚だと文頭に持ってきたくなるけど、英語では会話以外では文頭に持ってこない方が良いんですね。

接続詞if

接続詞ifは、「もし~ならば」「~すれば」という意味です。異なる役割を持ったパーツをつなぎ合わせる、従位接続詞です。条件を表す時に使います。

If you go to Japan, please let me know.
(もし日本へ行くなら、ぜひ教えて下さい。)
 
If it rains tomorrow, I will stay home.
(もし明日雨なら、私は家に居るつもりです。) 

接続詞before

接続詞beforeは、「~の前に」という意味です。異なる役割を持ったパーツをつなぎ合わせる、従位接続詞です。

I have breakfast before I go to school.
(私は、学校へ行く前に朝食を食べます。)
 
Before you leave, make sure you close the window.
(出掛ける前に、窓を閉めてね。)
popolon
文頭にBeforeを持ってくる文は、会話でよく使う表現です。

接続詞after

 接続詞afterは、「~の後に」という意味です。異なる役割を持ったパーツをつなぎ合わせる、従位接続詞です。

I was very tired after I swam.
(泳いだ後、とても疲れました。)
popolon
ちなみに、afterやbeforeの後に名詞がくる場合は、接続詞ではなく前置詞になります。例:I met you after Christmas.(クリスマスの後であなたに会いました。)
chihiro
「Christmas」は名詞だから、その前にあるafterは前置詞ということですね。

接続詞を使ってスッキリとした文章に

接続詞を使わなくても英文を作ることは出来ます。例えば、「I don’t want to go out. 」「I’m hungry.」「I’m tired.」と言っても意味は伝わりますが、なんだかまとまりがない感じですよね。接続詞を使えば「I don’t want to go out because I’m hungry and tired.(空腹で疲れているので、出掛けたくありません。)」とスッキリとした文章で、読みやすくなります。

chihiro
これからは、積極的に接続詞を使っていきたいと思います!

今回のまとめ

接続詞とは
単語/語句/文をつなぎ合わせる役割をする語のこと。
 
接続詞の種類
等位接続詞…同じ役割を持ったパーツを対等につなぐ
従位接続詞…異なる役割を持ったパーツをつなぐ
 
よく使う等位接続詞
and…「~と」「~もまた」
but…「しかし」「~だが」
or…「~または」「~のどちらか」
 
よく使う従位接続詞
so…「~なので」「それで」
because…「~なので」「なぜなら」
if…「もし~ならば」「~すれば」
before…「~の前に」
after…「~の後に」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です