【レッスン内容】副詞
今回は品詞の1つ「副詞」について学びましょう。形容詞同様、文に追加情報を与えたり、どんな状態なのかを説明する副詞は、英語表現を豊かにするための重要な要素です。副詞の種類や使い方をしっかりとマスターしていきましょう。
一見、形容詞と似ている副詞ですが、どこがどう違うのかしっかりと確認していきましょう。
副詞とは
副詞とは、動詞/形容詞/副詞を修飾する語です。文章に、時や場所、状態などの情報を付け加える役目をします。
あれ?文章に情報を付け加えるって、形容詞と似てますね。
そうなんです。副詞も形容詞も情報を付け加える役目の品詞なのですが、使い方が異なります。
副詞と形容詞の違い
副詞と形容詞の違いは、どの品詞についての説明(修飾)をしているかという点です。形容詞は名詞を修飾するのに対し、副詞は名詞以外の動詞/形容詞/副詞を修飾します。
副詞は、1つの文章でいくつも使うことが出来ます。なので、あることを修飾している副詞についてさらに説明をしたい場合は、副詞が副詞を修飾することが可能なんです。
▼形容詞についての詳しい説明はこちら→英語の形容詞とは?使い方とよく使う単語を知って表現の幅を広げよう【中学基礎英語.7】
形容詞の例文
形容詞「beautiful」が名詞「picture」を修飾しています。
副詞の例文
副詞「fast」が動詞「run」を修飾しています。
副詞の使い方
まずは、どのように動詞/形容詞/副詞を修飾するのか例文で確認していきましょう。
動詞を修飾
形容詞を修飾
副詞を修飾
副詞の種類と位置
副詞には、様々な種類があります。用途によっておく位置が異なるので、おく位置と併せて見ていきましょう。
程度を表す副詞
「とても」「完全に」など、どの位なのかを表す副詞です。修飾する語の前におきます。
very(とても)
She is very young.(彼女はとても若いです。)
so(とても)
Your baby is so cute.(あなたの赤ちゃんはとても可愛いですね。)
really(本当に)
I really enjoyed last night.(私は昨夜、本当に楽しみました。)
quite(かなり/すっかり)
It is quite big.(それはかなり大きいです。)
absolutely(完全に/絶対的に/間違いなく)
She is absolutely beautiful.(彼女は間違いなく(とっても)美人です。)
hardly(ほとんど~ない)
I can hardly see you.(あなたのことがほとんど見えません。)
too(~すぎ)
I ate too much sweets.(私はお菓子を食べ過ぎました。)
様態を表す副詞
「上手に」「熱心に」など、どんな様子かを表す副詞です。動詞の後におきます。
well(上手に/満足に)
She can sing well.(彼女は上手に歌います。)
hard(熱心に)
He studies English hard.(彼は熱心に英語を勉強します。)
quick(速く/すばやく)
I want to know the way to get rich quick.(私はすぐにお金持ちになる方法を知りたいです。)
slowly(ゆっくり/遅く)
She drives slowly.(彼女はゆっくり運転します。)
頻度を表す副詞
「いつも」「時々」など、どの位の頻度で行われるのかを表す副詞です。基本的に動詞の前におきます。ただし、annually、yearly、monthly、weekly、dailyは、基本的に文末におきます。
あくまで「基本的には」なので、「I go to the park occasionally.」と文の最後においたり、「Often, I run in the morning.」と文の最初におく場合もあります。
always(いつも)
I always wake up early.(私はいつも早く起きます。)
sometimes(時々※50%くらいの頻度)
I sometimes eat Sushi.(私は時々お寿司を食べます。)
often(しばしば ※60%くらいの頻度)
I often see you.(私はあなたによく会います。)
occasionally(時々/たまに)
She occasionally drinks beer.(彼女はたまにビールを飲みます。)
rarely(滅多に~ない)
He rarely cries.(彼は滅多に泣きません。)
never(決して~ない)
You never lie to me.(あなたは私に決して嘘をつきません。)
annually(毎年)
The magazine is annually published.(その雑誌は年1回発行されています。)
yearly(年1回/毎年)
This meeting is held yearly.(この会議は年に1回行われています。)
monthly(月1回/毎月)
We meet monthly.(私達は毎月会います。)
weekly(週1回/毎週)
I visit my grandmother weekly.(私は毎週祖母を訪ねます。)
daily(毎日)
I go to the park daily.(私は毎日公園へ行きます。)
時を表す副詞
「明日」「今夜」など、時を表す副詞です。基本的に、文の最後におきます。
today(今日)
It is Monday today.(今日は月曜日です。)
yesterday(昨日)
He came here yesterday.(彼は昨日ここへ来ました。)
tomorrow(明日)
I will be busy.(明日は忙しいでしょう。)
tonight(今夜)
It is cold tonight.(今夜は寒いです。)
now(今/現在)
She is sleeping now.(彼女は今寝ています。)
then(その時/あの時)
I was studying then.(私はその時勉強していました。)
場所を表す副詞
「ここ」「そこで」など、場所を表す副詞です。基本的に、文の最後におきます。
here(ここに/ここ/ここで)
I put your book here.(あなたの本をここに置きます。)
there(そこで/そこに/あそこで/あそこに)
I put my bag there.(私は鞄をそこに置きました。)
確信を表す副詞
「きっと」「たぶん」など、確信の度合いを表す副詞です。基本的に、修飾する語の前におきます。
certainly(確かに/間違いなく)
I will certainly go to the park tomorrow.(私は明日必ず公園に行きます。)
surely(確かに/確実に)
She will surely come here.(彼女は確実にここへ来ます。)
probably(たぶん/おそらく)
It will probably rain on Sunday.(日曜日はたぶん雨でしょう。)
maybe(たぶん/もしかしたら)
Maybe she is cooking at the kitchen.(たぶん彼女はキッチンで料理をしているでしょう。)
perhaps(たぶん/もしかしたら)
Perhaps you will come.(もしかしたらあなたは来るでしょう。)
possibly(たぶん/もしかしたら)
She is possibly over fifty.(彼女はもしかしたら50歳を超えているかもしれない。)
どれも似たような表現ですが、確信の度合いが上から高くなっています。一番上の「certainlyが90~100%」でまず間違いないレベル、一番下の「possiblyが30~40%」でどちらかといえば懐疑的なレベルを表します。
副詞を複数使う場合の位置
それぞれの副詞はどこに置けば良いかは上の項目で一通り説明していますが、文の最後におく副詞を複数使いたい場合の優先順位について説明したいと思います。
文の最後におく「時」「場所」、動詞の後におくので文末にくることの多い「様態」を表す副詞を1つの文で使う場合、「様態→場所→時」の順で表します。
副詞を覚えて表現を豊かに!
形容詞同様、文に説明や情報を付け加える副詞ですが、動詞/形容詞/副詞と様々な語を修飾できるので、使い道は無限大!実際に、ネイティブスピーカーの英語を聞いてみると副詞を多く使って、会話の内容を豊かにしています。形容詞と併せて、副詞もバンバン使ってみてください。
よく使う副詞を覚えておけば、表現の幅が広がりますね!
今回のまとめ
副詞とは
動詞/形容詞/副詞を修飾し、文章に、時や場所、状態などの情報を付け加える語のこと。
副詞の種類と位置
・「とても」「完全に」など、程度を表す副詞→修飾する語の前におく。
・「上手に」「熱心に」など、どんな様子かを表す副詞→動詞の後におく。
・「いつも」「時々」など、どの位の頻度で行われるのかを表す副詞→基本的に動詞の前におく。
・「明日」「今夜」など、時を表す副詞→基本的に文の最後におく。
・「ここ」「そこで」など、場所を表す副詞→基本的に文の最後におく。
・「きっと」「たぶん」など、確信の度合いを表す副詞→基本的に修飾する語の前におく。
副詞を複数使う場合の位置
「様態→場所→時」の順で表す。
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