【レッスン内容】冠詞
今回は品詞の1つ「冠詞」について学びましょう。冠詞は日本語にはないので、日本人にとっては簡単なようで実は難しい品詞です。
冠詞を学ぶ上で、重要なポイントとなるのが可算名詞と不可算名詞です。これらの違いをきちんと理解していないと正しく冠詞を使うことができないので、心配な方は先におさらいしておいてください。
▼可算名詞と不可算名詞の見分け方!数えられるかどうかは感覚が重要【中学英語基礎.5】
目次
冠詞とは
冠詞とは、あとに続く名詞の性質などを説明する(修飾する)語のことです。続く名詞が数えられるものかどうか、会話や文章で初めて登場したものかどうかなどを説明する役割があります。
冠詞の種類
冠詞には、不定冠詞と定冠詞があります。不定冠詞は「a/an」、定冠詞は「the」です。また、冠詞をつけないことを無冠詞と呼びます。不定冠詞は、子音から始まる名詞には「a」、母音から始まる名詞には「an」を使います。
英語の母音と子音とは
日本語の母音は「あ/い/う/え/お」の5音なのに対し、英語の母音は主なものが16個、さらに細かく数えると約26個(諸説あり)あります。
ただ、aかanか、どちらの冠詞を使えば良いのか判断するために、これを全て暗記するのは大変です。なので基本的には「a/i/u/e/o」で始まる単語にはanを付けると覚えておけば大丈夫です。
但し、例外ももちろんあります。例えば、「hour」は単語だけ見ればhから始まっているのでaを付けたくなりますが、発音記号を見ると「áuər」で母音から始まっているので、正しい冠詞はanになります。aかanか迷った時は、一度冠詞を付ける名詞を声に出してみましょう。そして、「あいうえお」に近い音で始まると思った時は、辞書でその単語の発音記号を調べてみてください。
不定冠詞の使い方
不定冠詞のa/anは、冠詞を付ける名詞を聞き手が特定/限定できない時に使います。また、冠詞を付ける名詞が可算名詞で単数(1つ)の場合に限ります。




定冠詞の使い方
定冠詞のtheは、冠詞を付ける名詞を聞き手が特定/限定できる時に使います。また、冠詞を付ける名詞が可算名詞か不可算名詞か、単数か複数(2つ以上)か関係なく使えます。


再登場する場合
会話や文章に一度登場したものを再び登場させる時に、theを使います。


唯一無二のもの
世の中に1つしか存在しない唯一無二のものに、theを使います。


無冠詞の使い方
冠詞を付ける名詞が、可算名詞の複数形の時、不可算名詞の時、固有名詞の時に無冠詞になります。
可算名詞の複数形
可算名詞の複数形には冠詞を付けません。

不可算名詞
不可算名詞には冠詞を付けません。


固有名詞
冠詞を付ける名詞が固有名詞の場合、無冠詞になります。ちなみに固有名詞とは、人名/地名/映画のタイトルなどのことです。


その他の名詞
例外的に冠詞を付けない名詞があります。代表的なものを見ていきましょう。



冠詞の基礎をしっかりと覚えよう
なんとなく使っていた冠詞も、改めて確認してみるときちんとしたルールがあることに気が付いたでしょう。基礎を頭に入れておくことで、新しい単語と出会った時にも感覚でどの冠詞を選べば良いかがわかってくるので、しっかりと押さえておきましょう。
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